
Retina網膜剥離・飛蚊症
網膜は、目に入った光を映しとるフィルムにあたる膜です。これがはがれてしまうのが網膜剥離で、放置すれば失明する可能性の高い病気です。前ぶれとして飛蚊症や光視症が現れることがあります。
すぐに
飛蚊症や光視症に続いて視野の一部が欠けて見えない場所がある場合は、網膜剥離の可能性が高い状態です。急に浮遊物が増えた、急に見えない範囲ができたというときは、まずお電話ください(03-5483-7781)。診療時間外の場合は、受診できる医療機関をお調べのうえお越しください。
網膜剥離とはどんな病気
網膜は目の奥の壁に貼りついていて、ここに光の像が結ばれます。この網膜が壁からはがれると、その部分では光を受け取れなくなり、見えない範囲ができます。
はがれが黄斑(見ることの中心を担う部分)まで及ぶと、視力が大きく下がります。時間が経つほど回復が難しくなるため、早く見つけて早く治療することが何より大切です。

飛蚊症とは
白い壁や紙、明るい景色の中で、視界に浮遊物が見える現象です。糸くず、輪、黒い点など見え方はさまざまで、視線を動かすと少し遅れてついてくるように動きます。
加齢による目の中のゼリー状の組織(硝子体)の変化で起こるものが多く、その場合は心配のいらないことがほとんどです。ただし、網膜に穴が開いたときや出血が起きたときにも同じように見えるため、症状だけでは区別できません。
急に数が増えた、急に大きなものが現れたという場合は、経過を見ずに受診してください。
光視症とは
光るはずのない場所で、稲妻のような光を主に視野の周辺に感じる現象です。暗いところで気づくことが多く、目を動かしたときに一瞬光るように見えます。
硝子体が網膜を引っぱっているときに起こるサインで、引っぱられた網膜に穴が開くことがあります。飛蚊症と同時に現れたときは、とくに注意が必要です。
網膜剥離の原因
多くは網膜に穴が開く「裂孔原性」によるものです。加齢にともなう硝子体の変性が関係していて、硝子体が網膜を引っぱることで穴が開き、そこから水分が入り込んで網膜がはがれていきます。
- 加齢による硝子体の変化
- 強い近視(網膜が薄くなりやすい)
- 目のけが(外傷)
- 血縁のご家族に網膜剥離の方がいる
若い方でも、強い近視がある場合や目を強く打った場合には起こります。年齢にかかわらず、症状があれば受診してください。
網膜剥離の検査と診断
点眼薬で瞳孔を広げてから、眼底検査で網膜のすみずみまで観察して診断します。裂孔(穴)の有無、はがれの範囲、黄斑まで及んでいるかを確認します。
検査を
散瞳薬を使うと4〜5時間ほどまぶしさが続き、ピントが合いにくくなります。お車・バイク・自転車を避けてお越しください。
網膜剥離の治療方法
裂孔だけで、まだ網膜がはがれていない段階であれば、レーザー治療で穴の周りを固めて、はがれが広がらないようにします。
すでに網膜剥離に移行している場合は手術が必要です。この段階では時間との勝負になるため、速やかに手術のできる医療機関へおつなぎします。
受診の目安
飛蚊症そのものは、加齢によるものであれば心配のいらないことがほとんどです。ただ、それが「心配のいらないもの」かどうかは、眼底を見なければ判断できません。
はじめて飛蚊症に気づいたとき、急に増えたとき、光が走って見えるときは、一度眼底の検査を受けてください。
